Passific Brewing Larges 350ml CAN
[Larges]
Style:IPL
ABV:6.0%
IPAのようなホップの柑橘系の香りや強い苦味がありながら、ラガーらしいクリスプでドライな飲み口も。両スタイルの良さをハッキリと感じられる、ハイブリッドな仕上がりとなりました。
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ラガーらしいクリスプでドライな味わいでありながらIPAのようなホップの苦味と香りを楽しめるLargesができました。
IPLとは、India Pale Lagerの略称です。その名の通りIPAとラガーという一見相反するふたつのスタイルの特徴を併せ持つスタイルでもあります。
今となっては特段真新しいものでは無く、それこそ'10年代のIPAブームの最中にこれらのIPAの派生系、Belgian IPA、Black IPA、Session IPA...などが誕生しました。
IPLというスタイルは僕の中では大きく二つに分かれ、IPAをベースとしたIPLと、ラガーをベースとしたIPLがあると思っています。味わいというより思想に近い部分の、ちょっと分かり辛いところかもしれません。
Largesがどちらに属するかというと、後者のラガーをベースとしたIPAとしてのIPLです。ややこしい。
これまで定番商品であるPassific Lagerを始めとして様々なスタイルのラガーをつくってきましたが、パシフィックらしさとして共通するのはデコクションマッシングを活用したモルトのクリスピーさの表現と、ノーブルホップによるシャープな苦味があると思います。
これらは通常のIPAには無い要素でもあるのですが、今回はこの2点を軸としながら、ホップの組み合わせや使用方法などでIPAらしさを組み込みました。
味わいですが、グレープフルーツやオレンジといった爽快な柑橘感がありながら軽めのクリスピーな香りが広がります。味わいもホップの苦味とモルトの香ばしさが交互に味わえ、ボリュームのある味わいでありながらドライなフィニッシュになっています。
やや技術的な話しが中心となってしまいましたが、クラフトビールに求める味の要素が色々含まれたなんだか心地の良い一杯だとも思います。気兼ね無く飲んで、気分を良くしてもらえたら嬉しいです。